玉突き事故を起こしてしまったIさんの体験談です。
その日は、日曜日。朝早くからの休日出勤でした。
仕事は定期的なわりと簡単な作業でしたが、如何せん日曜出勤は、怠いものです。
そんなこんなで作業終わり15時すぎに帰宅できる状態になりました。
一気に気が抜けたのか、帰りはどこにもよらず直帰しようと、運転してました。
途中ガソリンが無いことに気づき、いつもと違う遠いガソリンスタンドによらないといけない帰路だったので、そちらに向かってました。
朝早くから作業してたのと、帰宅の気のゆるみで、かなり眠気がさしてきました。
これじゃあいけないと窓開け音楽かけてたのですが、軽い登りの信号がある交差点で、減速してる車に追突をしてしまいました。
被害に遭われた方は、前の二台。60キロで減速しながら走行してたのですが、50メートル手前で気づいてブレーキを踏んだのですが、当然間に合いませんでした。
通常計算でも、停止距離は、32mぐらいですが、空走距離が長くなってたのかなと思います。
真ん中の車は、中古の軽自動車に母子家庭の母親と大学に進もうとされてる娘さんが乗車されてました。
一番前の車は新車の軽自動車で、看護士さんでした。
幸いこちらの車は少し当たったぐらいでした。看護士さんの方も軽い頸椎捻挫ですまれたのですが、真ん中の車の親子は、全身打撲状態でした。
警察や救急車を呼び保険会社とのやりとりであっという間に、現場であっという間に三時間ぐらいたちました。
やっと冷静になり自分の事故車に目をやるとエアバッグは、でてないもののみるも無惨な状態でした。
レッカー作業が終わり、被害にあわれたかた方に謝罪しようと出向いたのですが、一番前の看護士さんは、菓子箱と謝罪を聞き入れてもらえましたが、真ん中の親子の個人情報がわかりませんでした。
当然病院は、無理ですし、警察も個人情報は、直接聞けない状態でした。
結論、保険屋さんから警察を通じ個人情報を頂き、謝罪は明日と言うことになりました。
次の日の朝一番にお電話をし、深くお詫び申し上げたのですが...
保険屋さんのはからいで、二日あけて再度様子を伺いにお電話を差し上げたのですが、このときに、家庭環境の事情で親御さんの怒りが大爆発されました。
お身体の事と子供の事、未来や経済的な不安等のクレームを頂きました。
このままではいけないと、保険屋さんでのやり取りに切り返しましたが、結論示談頂いたのはそれから7ヶ月後でした。
その間、警察署に生まれて初めての事情聴取に出頭したことや、事故の三つの責任、刑事上、行政上、民事上の責任を覚悟が伴うと知り、被害にあわれた親子の方からの示談が無い中、気の重い毎日でした。
点数は事故に遭われた方の怪我の診断で最大の日数でしたので、全治15日でしたので、10日こえてることから、一ヶ月の免停で違反者講習となりました。
田舎特有の自動車通勤でないと不便な地理であることから、免停免除は死活問題でした。
死にものぐるいで講習を受け、テストも満点だったので、29日に、免停免除が確定したときには少しすっとしました。
それに至るまで、新しい車が来たときも、自分で手一杯なのに、親子の方の事故車が中古だったので、最大値出ない事から被害者の方が、ゴネられてるとを聞くたびに、二台買わないといけなくなるのかと借金に恐怖したりしたことがありました。
ですが、そんなときディーラーの担当の方が、すごく励ましてくれたのを覚えています。
7ヶ月たった際、示談の話がでて、直接謝りに行こうと思ったのですが、聞き入れてもらなかったのが心残りですが、ようやく日常に戻れました。
今年の春、二人の双子の子が、小学生になります。
大事なときだったのに、自分の眠気や前方不注意で、半年以上無駄なお金と、手間暇かけたこと、家族親族全員に心配かけたことを反省しています。また、被害者にあわれた方々の生活の変化、守ってくれた保険屋さんの担当さん、励ましてくれたディーラーの担当の方、ありとあらゆる人を巻き込んでこれほど無駄なものと迷惑な物はありません。
無駄からもらった経験は、大きな物でした。
今でも当時五歳だった子供の言葉が突き刺さります。
「お父ちゃんの車ボコボコで可哀想」
二人が生まれる前に大きな車に乗り換えようと買い換えた新車でした。
チャイルドシートもしっかりつけていて、ここまで思いのある車だったんですがね…